(2012年10月16日 読売新聞)
■運転手不起訴 国、都相手に賠償訴訟
青梅市の路上で交通事故に遭い、死亡した同市の小学生鈴村幸子さん(当時7歳)の両親が15日、
立川市内で記者会見し、「不当な捜査や怠慢などが原因で運転手が不起訴になり、警察と検察に、
被害者としての権利を侵害された」として国と都を相手取り、
慰謝料などを求める国家賠償請求訴訟を起こしたことを明らかにした。
提訴は7月27日。
幸子さんは2004年10月22日、青梅市内の道路を歩いて横断中、大型バイクにはねられ、翌日亡くなった。
青梅署はバイクの運転手を業務上過失致死容疑で地検八王子支部に送検。同支部は翌年11月、不起訴処分とした
。原告の弁護士によると、被害者の過失の度合いが大きいとして不起訴になったとみられる。
しかし、訴状によると、事故捜査の過程で、
〈1〉警察が実際には聴取していない人物の目撃証言として
「幸子さんが飛び出した」とする虚偽の目撃証言をでっち上げ、両親に説明した
〈2〉警察がバイクのスピード鑑定を行うと説明したにもかかわらず実施していなかった
〈3〉検察が、運転手を不起訴処分とした理由の説明や両親との面会を拒否した
――などとしている。
両親は06年、運転手に対し損害賠償を求め、地裁八王子支部に提訴、
約2200万円の支払いを命じる判決が確定した
その判決で、同支部は、過失割合について「加害者9割、幸子さん1割」と認定した。
これを受け、両親は08年と09年に検察審査会に審査を申し立てたが、いずれも不起訴相当と議決された。
両親の代理人である長尾宜行弁護士は、「証拠収集が適正に行われず、
事故原因は幸子さんの飛び出しにあるという前提で捜査が進められた」と捜査機関を批判。
父親の健二さん(50)も「警察や検察のことは信頼していたが、事故後の対応にはショックを受けた。
国賠が大変なことは分かっているが、ずさんな捜査に泣き寝入りしたくないと思い決断した」と語った。
国家賠償請求訴訟 第1回弁論 報告
国家培養請求訴訟 第2回弁論 報告
国家賠請求訴訟 判決