「加害者から何をされるかわからない…」遺族が恐怖の訴え、
中3男子はねられ死亡…転居、退職、ネット上の心ない書き込み…
不安の連鎖と周囲からの孤立「安心して暮らせる社会を…」

2023/10/25

犯罪被害への理解を深めてもらおうと長野市でシンポジウムが開かれ、
遺族が被害者を支援する条例の必要性を訴えました。


和田真理さん:
「お墓のある長野県を離れたくありませんでしたが、
加害者側から何をされるかわからない恐怖から3年後、家族で夫の元へ転居しました」

シンポジウムは全国すべての自治体で犯罪被害者支援の条例制定を目指す団体が長野県内では初めて開きました。

講演を行ったのは8年前、佐久市で起きたわき見運転による事故で、当時中学3年生だった長男の樹生さんを亡くした和田真理さん。

事故後に経験した苦しみを語りました

和田さん:
「心身に様々な不調が現れ仕事を退職せざるを得ませんでした。当時私は受けられる支援があることすら知りませんでした。
すぐに相談できなかったことが悔やまれました」


ネット上の心ない書き込みや、心の傷に苦しむ、残された樹生さんの妹たち。

誰にも相談できずに周囲から孤立した経験などから、
和田さんは子どもへのカウンセリングや学校での長期的な支援のほか、地域の人の理解を広めるための、被害者支援条例の必要性を訴えました。

和田さん:
「地域住民の被害者等への理解が深まり、犯罪を生まない、安心して暮らせる社会となることを願っています」

被害者の支援条例が制定されている長野県内の自治体は15市町村と全体の2割以下にとどまり、
全国的にみても少ない状況だということです。


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全国的にも異例か 中学生ひき逃げ死亡事故 車を運転していた男性の運転免許
 欠格期間を延長する行政処分を来月にも行う方針 長野県公安委
2025年10月17日(金)
佐久市で2015年、男子中学生がひき逃げされ死亡した事故について、
運転していた男性の免許の欠格期間を延長する行政処分が行われる見通しであることが、関係者への取材で分かりました。

事故は2015年、佐久市で当時中学3年生だった和田樹生(わだ・みきお)さんが、自宅近くでひき逃げされ死亡したものです。
乗用車を運転していた男性は当時、過失運転致死の罪で有罪判決を受け、1年間の運転免許欠格の行政処分を受けました。


男性はその後、中学生の救護より先にコンビニエンスストアに行っていたなどとして、

救護義務違反=ひき逃げの罪で起訴され、2025年2月、最高裁で実刑判決を受けました。

中学生の両親の和田善光さんと真理さんはその後、県警と公安委員会に対し、

救護義務違反についても違反点数を科し、男性の免許欠格期間を延長するよう求めていました。

その後の関係者への取材で、県の公安委員会は免許の欠格期間を延長し、
現在の男性の運転免許を取り消す行政処分を来月にも行う見通しであることがわかりました。


16日は処分を前に、本人から意見を聞く手続きが行われましたが、男性は欠席したということです。
処分は全国的にも異例とみられます。


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2026/06/23

基準に満たない飲酒運転「免罪符」懸念 佐久市のひき逃げ事件遺族ら、改正法案「慎重審議を」

交通事故被害者の遺族でつくる「交通事故調書の開示と公正な裁きを求める会」が国会で審議されている自動車運転処罰法改正案の見直しを求めている。

改正案は、従来法で要件があいまいとの批判があった危険運転致死傷罪の飲酒運転と高速走行について、数値基準を設けて適用条件を明確化。
近く衆院法務委員会で審議し、本会議で採決される見通しだ。同会は、数値に満たない事故が適正に処罰されない可能性を懸念。
関係議員に意見書を提出し、慎重な審議を求めている。

従来法は、同罪の対象となる飲酒運転について、アルコールなどの影響で正常な運転が困難な状態―と規定。
改正案では「呼気1リットル当たりアルコール0・5ミリグラム以上」または
「血液1ミリリットル当たりアルコール1ミリグラム以上」を対象とし、数値で明確化した。
これに対し、求める会は2025年の警察庁統計を基に、飲酒による交通死亡事故125件のうち、

酒気帯び運転(呼気1リットル当たり0・15ミリグラム以上)の基準値以下が12件、検知不能が17件あり、
全体の2割以上を占めると説明。
基準に満たない事案について、「免罪符」として機能する可能性があると懸念し、5月に意見書を提出した。


同会会員で、佐久市で15年3月に起きた死亡ひき逃げ事件で
長男の和田樹生(みきお)さん当時(15)を亡くした母の真理さん(54)も不安を抱いている1人だ。
 この事件では、男性が車で樹生さんをはねた後に自身の飲酒を隠そうと現場を離れ、コンビニエンスストアで口臭防止用品を購入して服用
現場に戻って樹生さんを見つけ、救護した。

男性はその後の呼気検査でアルコールが検知されたものの、呼気1リットル中の濃度は0・15ミリグラムに満たなかった。
地検佐久支部は、道交法違反の酒気帯び運転やひき逃げなどでの起訴を見送ったが、
真理さんらが再捜査と起訴を求める不服申立書を提出。ひき逃げの罪での起訴につながり25年2月に最高裁で実刑が確定した。

真理さんは「条文に数値が入ると、それが最初の判断基準になる」と指摘
実際の事故の状況や悪質性について「危険性がきちんと評価されないのではないか」と訴える。

犯罪被害者支援に関わる高橋正人弁護士(東京)は、呼気1リットル当たりのアルコール濃度が0・5ミリグラム以上という基準は高過ぎると指摘。


認知機能に影響を及ぼす値としては、同0・25ミリグラムで十分だとしている。

求める会が提出した意見書では、数値未満でも酒酔い運転が成立し得る現行の実質判断を維持すること
客観的証拠(血中アルコール濃度など)に基づく全国一律、
高精度な捜査体制の整備を制度的に担保することなどを求めている

交通事故の遺族 被害者に必要な情報まとめたウェブサイト開設
年8月13日 

11年前、中学生だった長男を交通事故で亡くした女性が、被害者にとって必要だと考える情報をまとめたウェブサイトを今月、開設しました。

このウェブサイトは11年前、当時、中学3年生だった長男の樹生さんを交通事故で亡くした和田真理さんが
樹生さんの27回目の誕生日だった今月3日に公開しました。

樹生さんは2015年、佐久市で酒を飲んで運転をしていたドライバーの車にはねられて亡くなりました。

2015年に過失運転致死の罪で有罪判決が確定しましたが、真理さんはドライバーが事故当時、
飲酒運転を隠すため口臭防止用品を購入するために一時、現場を離れていたとしてみずから証拠を集め、ひき逃げでの起訴を求め続けました。

事故から7年後、ひき逃げの罪で在宅起訴され、去年、最高裁で実刑判決を言い渡されました。

真理さんが公開したウェブサイトには、事件や裁判の記録とともに
▼交通事故で自身や家族が被害に遭った際に対応すべきことをまとめたチェックリストや
▼被害者の支援制度をまとめた別のサイトのリンクがまとめられ、

今後も随時、情報が追加されるということです。

真理さんは、「相手方の処分を求める過程で『こうしておけばよかった』と思うことが多かった。
このサイトを通じて交通事故の被害に遭った人に必要な情報を届けたい」と話しています。


https://sites.google.com/view/traffic-victim-information/ホーム